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カレイ釣りについて。平らなからだで、色のついた、上の面と、下になる白い面をもり、上の面にふたつとも目がある、独特な形をしている魚。その目は腹を下にしたときに右側になる魚といったら?そう、カレイです。

からだを海底にぴったりとつけ、からだの色を回りの色に似せる習性があります。砂をかぶり、目だけを出して、えさをじっとまっていることもあります。実は、カレイは、生まれたときにはほかの魚と同様に目はからだの両側についているのですが、成長すると片側によってしまい、からだを横にするようになるのです。これは砂のなかにもぐっているの適したからだのつくりといえるでしょう。カレイのすみかは、砂とどろが混じった湾などです。海底にじゃりや海草があるまわりや、カケアガリ(岸へ向かって、海底が坂のようになったところ。投げ釣りの絶好の狙い場となります)になっているところにいます。
マコガレイやイシガレイなどがつれる、波の静かな湾内には、ゴカイなどもえさがたくさんいます。したがってカレイつりのえさとしても、ゴカイが一番でしょう。

マコガレイ、イシガレイが一般的ですが、北日本ではマガレイなどの大型のカレイが釣れます。カレイは、北の魚で、ほかの魚と違って、水が冷たいほど元気です。基本的に冬がつりの時期となります。
関東では、12月ごろからマガレイがつれ始めます。1月になると、イシガレイが海岸浅いところにえさを探しにあがってきます。ふつう4月ごろまでつれます。

クロダイ釣りについて。クロダイは、マダイの仲間で、からだつきもマダイによく似ています。「クロダイ」という名前のとおり、からだは黒い色をしています。ひれが大きいので、泳ぎが得意ですばやい動きをします。大きさは、大きいもので約50センチ、重さは4キログラムにまでなります。
関東では、クロダイ。関西では、チヌと呼ばれます。九州では、チンと呼ばれますが、成長によって名前が変わり、1才で「チンチン」、2才になると「カイズ」になります。小さいときにはからだに、数本のはっきりとしたシマがありますが、成長するとだんだん薄くなります。

クロダイは、北海道の南部から九州、さらには沖縄まで全国の海でつれます。磯や湾内、河口など、季節によってすみかを変えます。
警戒心が強く、音やにおいにも敏感な魚です。昼間は警戒して岸に近づきませんが、夜になると行動が大胆になります。そのため、昼間は無理ですが、夕方から夜になると、河口付近で、堤防でも夕方つれます。夜ならば、砂浜でもつれることがあります。

クロダイのつり時期は、春から秋にかけてです。夏からは、投げ釣りも始まります。クロダイの海釣りは、夏は場所が限られますし、夕方から夜にねらうことになりますが、秋になれば、どこからでも投げ釣りで狙えます。朝早くと夕方に釣るのが一般的ですが、昼間でも、潮通しのよい磯のまわりなら良いでしょう。

クロダイは、生命力が旺盛な魚で、なんでも食べます。海岸のごみ捨て場や、川から流れてくるものなども食べてしまいます。ただし、えさは何でもいいわけではなく、季節や釣り場によって、いちばん食べているものを選らぶようにします。

シロギス釣りについて。一般に「キス」という場合、シロギスのことです。キスと呼ぶほうが正しいのですが、キスの仲間のアオギスと区別するために、シロギスと呼ばれることがあります。関西では、アカギスと呼ばれることもあります。

岸に近い、砂底に住む魚です。潮通しのよい、海底が砂や、砂と砂利、またはどろがまじっているようなところで、水のきれいなところにいます。海底に岩などがところどころにあるような砂地も、シロギスが好んで住む場所です。海底から20~30センチくらいのところを小さな群れで泳ぎます。
シロギスの口は、筒先にようになっています。えさを見つけると口を筒のように出し、水をふきつけて砂を飛ばし、えさを吸い込むのです。

スマートなからだつきで、からだのわりに大きな背びれとしりびれをもっています。透き通るようなパールカラーが、きらきらとして非常に美しいことから、「砂浜の女王」と呼ばれる魚です。

シロギスは、水温が15~20度のときによく釣れます。これをシロギスの適水温といいます。したがってシロギスの釣り期は、通常、春から秋までとされます。5月、6月は、産卵が近づいて、魚が浅場によってくる時期・・・「のこみ」・・・で、10月、11月は、冬になり、魚が深いところや、暖かいところへ移動する時期・・・「落ち」・・・で、特に釣れる時期となります。

シロギスは、きれいな浜辺で家族みんなで楽しくつれる魚です。海釣り1年生のお子さんや女性の方に向いているかもしれませんね。

スズキ釣りについて。マダイと並んで日本を代表する海水魚、スズキは、関東から西の暖かい海では、船釣りで一年中釣ることができます。
スズキのからだの色は黒く、ひれと口が大きくて、海釣りの人気の魚です。
岸近くにやってくる6月ごろから、12月ごろまでは、投げ釣りでも釣ることができます。スズキの投げ釣りがもっとも盛んになるのは、8月から9月の夜釣りとなります。11月ごろは、岩礁地帯での投げ釣りのシーズンです。特に、「引き釣り」といって、えさを泳いでいるように引っ張って釣る方法が、盛んな時期になります。

スズキは、出世魚で、大きさによって呼び名が変わります。
通常は、「セイゴ」、「フッコ」、「スズキ」と変わっていきますが、地方によっていろいろな呼び名があります。
セイゴ期は、群れをつくっていますが、大きくなると群れが小さくなり、小魚などをえさにして活発に動きまわるようになります。性格も活発で、泳ぐ能力も高く、力強いです。スズキは危険を感じたり、えさの小魚を見つけてびっくりさせるとき、あるいは、ハリにかかったときにも、水面にジャンプします。これを「スズキのエラ洗い」といいます。
スズキは、南北海道から九州までの太平洋側および日本海側の岸近くに住んでいます。外海の岩礁地帯や、湾のなか、河口など、様々なところにいますが、夏になると大きな川のかなり奥のほうまで入り込みます。ゴカイのいる川がいいようです。台風がくると、港や河口に逃げ込んできます。

ハゼは、湾や河口、内海など岸に近いところにすむ、食いしん坊の魚です。誰にでもよく釣れる、ハゼは、海釣り1年生のお子さんからご家族そろって楽しく釣りができる魚です。

頭がずんぐりとして大きいわりには、胴は細長く、からだの表面はぬるっとしています。透き通るようなあめ色をしており、左右のはらびれを丸く開いて、すいついたり、歩いたりします。ハゼの仲間のなかには、木に登るものさえいます。泳ぐのよりも海底を這い回るほうが、得意のようです。

ハゼの仲間は、実に多く、ムツゴロウやトビハゼ、ダボハゼなど、いずれもそうです。北日本では、カワギス、カジカ、山陰ではゴツ、西九州にいたっては「クソハゼ」などと呼ばれています。ふつう、つりで釣るのは、マハゼです。

ハゼのつり期は、ふつう7月ごろからです。この時期につれるのは、「デキハゼ」といって、5~10センチ程度の小さなハゼです。根っからの食いしん坊なのでしょう、えさとみればすぐに食いついてきます。
ハゼは、成長が早い魚で、春に生まれて、翌年の春に産卵をするとほとんどは死んでしまいます。春に生まれたハゼも、秋になると大きくなります。この時期は、船からのハゼつりが盛んです。ハゼの海釣りは、投げ釣りの場合は、秋までです。水温がさがると、ハゼは深みにもぐってしまい、あまり動かなくなります。えさをとるもの面倒なのでしょうか、食欲もなくなってしまうことから、冬は投げ釣りではつれなくなります。

ボラ釣りについて。世界中の暖かい海にいる「ボラ」は、日本では北海道の北部を除いて、全国で釣れます。釣り期も、ほぼ1年中といっていいでしょう。夏から秋にかけては、投げ釣りで、冬になると、ひっかけ釣りになります。

ボラは、全長が80センチ以上になりますが、通常、沿岸などでよく見かけるのは、50センチくらいまでです。20センチくらいのものを「イナ」と呼び、小さなものは「オボコ」または「スバシリ」と呼ぶことがあります。からだは、細長く、背中側が青灰色から緑がかかった褐色をしています。腹側にかけては銀白色で、不透明な細いたてしまが入っています。

釣りのポイントは、漁港や魚の加工工場などがある近くで、ゴカイなどのえさが豊富な、河口が狙い場です。防波堤のすて石まわりや、カケアガリ(岸へ向かって、海底が坂状になっているところをいいます。投げ釣りの狙い場とされます)で釣ります。

ボラ釣りのえさは、ゴカイやイトメなどをふさがけにします。

ボラの海釣りは、石川県の七尾の「ボラ待ちやぐら」など、地域独特の漁法がありますが、吸い込む食いつき方をするので、釣り上げるにはコツがいります。ボラを釣るときには、小さいアタリが来てもしばらくじっと待つことが大切です。ボラはいっきにえさを食い込まないからです。しばらく待ってから、サオ先を引いてから合わせます。

ボラの身は白身でこりこりとした歯ごたえがあり、一昔前、高度経済成長前には、「寒ボラ」など、冬季に脂肪がついて白濁したものが美味とされましたが、水域が汚染されるにつれて「ボラは臭い」といわれるようになってしまいました。

ちなみにボラのメスの卵巣を乾燥させたものがカラスミです。ギリシャのタラモサラタはボラの卵を利用した料理です。

ヒラメ釣りについて。からだが平らで、上になる、色のついた面と、下になる白い面があり、上の面に二つの目をもつ魚。この独特な形状の魚といえば、カレイとヒラメです。腹を下にしたときに、頭が右側にくるのがカレイであり、頭が左にくるのがヒラメです。

ヒラメは、黒っぽい色をし、カレイよりも大きく、するどい歯をもっています。東北では、ヒラメをのことを「マガレイ」と呼びますし、西日本では、ヒラメのことを「カレイ」と呼んだりします。ところによって「オオガレイ」と呼ばれたりもします。
習性もカレイとよく似ており、潮がよく通る(潮の流れが良いということを「潮通しが良い」といいます)、砂地の海にいます。
ヒラメがよくつれる砂浜は、波うちぎわから40~50メートルと浅く、その先が急に深くなっているところや、遠浅の砂浜で沖から波口近くへみぞが入っていているところです。
ヒラメは、カレイ同様、海底にぴったりとからだをはりつけて生活していますが、みかけによらず獰猛で、大食らいです。生きている小魚を追ってでも食べようとします。動かないエサには興味がないようです。泳ぐときには、からだをうちわのようにうねらせて浮き上がり、まるでホバークラフトのようです。

ヒラメの釣り場は、スズキの引き釣りのポイントとよく似ています。外海の砂浜です。そのためスズキを狙って海釣りにいき、ヒラメがつれたり、逆にヒラメをねらっているとスズキがつれたりします。ひらめの投げ釣りの釣り方も、スズキの引き釣りと同じで、海底すれすれを引きます。

カサゴ釣りについて。関西では「ガシラ」、九州では「アラカブ」と呼ばれる、磯の魚、「カサゴ」は、その顔つきやからだは、いかにもグロテスクですが、たいへんおいしい魚です。磯の魚といわれるように、磯や防波堤からしか、釣ることはできません。しかし、投げざおとスピニング・リールさえあれば、誰でも簡単に釣れることから、海釣りビギナーにも是非、挑戦していただきたい魚です。

カサゴは、主に夏から秋にかけての水温の高い季節によく釣れますが、ほとんど1年中、狙えると思っていただいてかまいません。海底の岩の周り(「根まわり」といいます)、大きなごろた石(まるい大きな石のこと)のあるところ、そのほか防波堤の捨て石のまわりやテトラポットの間など、からだを隠すことができるところで、潮通しがよい(潮がよく流れるところ)ところにいます。

カサゴの投げ釣りは、岩と岩の間などへ投げずに、落としこむようにします。ミチイトを張り、もちザオにします。

オモリは、小石などで代用したものでもいいでしょう。ゴムチューブの輪に石をはさんだり、ストッキングなどで石を包みます。

えさは、アジやサンマなどの場合は、皮を上にしてつけます。イカの場合は、短冊きりにして先を切り、チョンがけにします。
カサゴは、アタリがあったら、すぐ合わせないとすき間にもぐられてしまいます。

釣れたカサゴは、塩焼きもいいですし、あっさりと薄味で煮ても抜群です!

アナゴ釣りについて。海釣りの楽しさは、いろいろな魚を釣ることができる点です。特に投げ釣りでは、シロギスやイチモチ、クロダイ、カレイ、ヒラメといった魚が一般的で、人気ですが、実際、釣り場に行くと、狙った魚がきちんとえさに食いついてくれるわけではありませんよね。

ぎょっとするような形状の魚が食いついてきてびっくりすることもあります。お寿司でお馴染みのアナゴも、その一種かもしれません。狙っていたわけでもないときにあの細長いからだが、海から現れると、ちょっとびっくりします。しかし、狙っている人たちにとって、アナゴは、海釣りでも人気の魚なのです。春には、船釣りがシーズンとなり、7月から9月には、投げ釣りで人気がでます。地方によっては11月ごろまでつれます。

アナゴはうなぎによく似た、にょろっとしたからだつきです。こげ茶色をしていて、頭から尾まで、両側に白い点が並んでいます。アナゴは夜行性のため、夏の投げ釣りの季節には、夜釣りになります。

アナゴ釣りのポイントは、潮通しのよい、砂とどろが混じっているところで、湾の口や水道などです。海草が生い茂っているようなところの穴に潜んで、えさをねらっています。

アナゴ釣りには、シロギスやイチモチを釣るのに用いるような丈夫なさおとリールを使います。ねらったポイントにしかけを投げ入れて置きざおで待ちます。アタリがあったら、大きく合わせて巻き取ります。
えさは、短冊切りにしたイカや、サンマを小さく切ったものをチョンがけにして用います。イソメ類を、タラシを3~5センチと長くして用いても結構です。そのほか、あじやアサリでもつれます。

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